2018.04.23

雪国の暮らしを支えてきた『Made in Iwate』の除雪機を世界へ～岩手県・和同産業～

雪国の暮らしに除雪機は欠かせないものです。そんな除雪機を東北から世界・日本にむけて開発・生産を行っている企業があるのをご存知でしょうか？
今回は岩手県花巻市にある除雪機メーカー・和同産業さんで管理部を担当する渡邉さんに和同産業の歴史と働く環境作りについてお伺いしました。

─　このページの目次　─

1 鮮やかな和同レッドが信頼の証
2 自然と向き合い、使う人の暮らしに寄り添ったモノづくり
3 より良い製品・サービスを提供するために働く環境づくりも大切に
4 地域に根付き、子供たちに夢を与える企業を目指して
5 100年企業に向けて・・・

鮮やかな和同レッドが信頼の証

昭和１６年の創業以来、和同産業は「わが社の商品が、社会に貢献することを使命とし、縁ある人々の幸福を実現する」を社是に掲げ、機械メーカーとして商品の開発・設計・製造に取り組んできました。

1957年、日本発の除雪機を開発。以降、大手メーカーのOEMを含め、除雪機製造の国内生産高シェア７割を占めるまでに成長しました。その成長の中でも大切にしてきたことは、「現場のお客様の声を活かした製品づくり」これは完成機の一貫生産を行う弊社だからこその強みだと確信しています。

自然と向き合い、使う人の暮らしに寄り添ったモノづくり

花巻市では地域の特色を活かし、米を中心に野菜や果樹・花きなど多様な農業生産を展開してきました。しかし冬になれば積雪も多く、雪国では積雪量により生活に支障をきたす地域もあります。そんな生活の悩みを解決すべく和同産業では国内初の除雪機を開発。試行錯誤を重ね、現在では除雪機生産高日本一となるまでになりました。自分たちで開発し、自分たちで使う･･･その繰り返しが消費者目線でのモノづくりに繋がり、雪国で暮らす為には無くてはならない製品にまで成長しました。

より良い製品・サービスを提供するために働く環境づくりも大切に

私たちが提供する製品を製造するにあたり、従業員の気持ちは製品の質にも繋がってきます。常に１００％の製品を提供するため、和同産業では働く環境を常に整備しています。

①福利厚生
育児・介護休暇制度・看護休暇制度を設け、様々な家庭環境に対応ができる環境作り。実績として毎年制度を利用する方はあり、その後の職場復帰までのサポートも徹底。他にも誕生日休暇や有給取得についても会社から推進しています。

②職場環境
働きやすい職場環境にする為、整備・改善に取り組んでいます。
例えば、効率性を下げることなく快適に働けるよう工場内の空調管理、冷暖房設備の交換等も欠かしません。

③教育研修
教育研修制度により、資格取得や学習を斡旋することで社員個々のスキルを高められます。研修コースの一例：３DCAD講習・貿易実務講習・フォークリフト運転技能講習（職種に応じたコースをご用意しています）

④仲間・上司
お互いの意見を尊重しながら助け合う関係を構築しています。やさしく、時には厳しく、相談も親身になってくれる。一緒に成長する仲間がWADOにはいます。

地域に根付き、子供たちに夢を与える企業を目指して

和同産業では職場体験・インターンシップを通じて、子供たちにモノづくりの魅力を伝え続けています。昨年は地域の小学校・中学校・高校・一般などから３０件の職場体験・インターンシップを受けました。過去には中学校の時にインターンシップへ来た学生さんが実際に就職したこともあります。子供たちに私たちが何をしているか伝え、触れてもらうことが重要だと感じています。

100年企業に向けて・・・

会社は従業員のものです。従業員ががんばってくれることにより、会社が繁栄するのです。私は花巻の地で働く人たちのために労働環境を整え提供するのが地場産業のあるべき姿であると考えています。

地場の企業の社会的責任と地域社会の発展のために積極的に地域出身者も採用するとともに、協力会社の方々も含め、従業員一人ひとりが自分の生活設計を描け、安心して働ける会社を作ることが社長である私の使命でもあります。
和同産業は、１００年企業に向けていっそう、みなさまの暮らしに寄り添った製品を探求し続けます。

代表取締役社長照井政志さん