はたらく東北・北陸の女性500人のリアルデータを分析!みんなの仕事の悩みは?仕事の悩みを誰に話す?
仕事をしていると「悩み」はつきもの。みんながどんな悩みを抱えており、また誰に相談しているのでしょうか。ワーキン編集部が東北・北陸の20代~30代の働く女性500人を対象に仕事の悩みに関するアンケートを実施したところ、意外な結果が明らかになりました。
【目次】
育児などの悩みは、20代より30代の方が少ない結果に。
20代
1位:…給料が上がらない40.4%、2位:…結婚や出産後の働き方32.5%、3位:…職場の人間関係31.1%、4位:…育児と仕事の両立30.5%、5位:…仕事とプライベートの両立26.5%、6位:…仕事のやりがいが見いだせない20.5%、7位:…仕事のプレッシャー19.9%、8位:…仕事に自信が持てない19.2%、9位:…仕事がマンネリ感17.2%、10位:…目標が見当たらない14.6%、11位:…上司や後輩との接し方13.9%、12位:…キャリアプランの先が見えない11.9%、13位:…専門性や強みがない9.3%、14位:…男性と女性の格差8.6%、15位:…仕事に対しての体力が持たない8.6%、16位:…特に悩みはない6.6%、17位:…後輩の指導6%、18位:…その他:1.3%
30代
1位:…給料が上がらない36.4%、2位:…職場の人間関係26.4%、3位:…育児と仕事の両立23.5%、4位:…結婚や出産後の働き方20.1%、5位:…仕事とプライベートの両立16.3%、6位:…仕事のプレッシャー15.5%、7位:…特に悩みはない15.5%、8位:…仕事がマンネリ感14.6%、9位:…仕事のやりがいが見いだせない13.8%、10位:…上司や後輩との接し方12.3%、11位:…仕事に自信が持てない11.7%、12位:…目標が見当たらない11.2%、13位:…仕事に対しての体力が持たない9.7%、14位:…キャリアプランの先が見えない9.2%、15位:…男性と女性の格差8%、16位:…後輩の指導6.9%、17位:…専門性や強みがない4.9%、18位:…その他:1.7%
20代で目立つのが、出産や育児に関連する悩みの多さです。「結婚や出産後の働き方(32.5%)」、「育児と仕事の両立(30.5%)」が、「給料が上がらない(40.4%)」に次いで多い結果となりました。
対して、30代では「職場の人間関係(26.4%)」が出産や育児に関連する悩みを上回る結果になりました。それぞれ、「育児と仕事の両立(23.5%)」、「結婚や出産後の働き方(20.1%)」と続く、20代がそれぞれ30%代だったことに比べると、少ない結果となっています
本アンケートの年代と既婚・出産率分布から(※図5・6参照)、20代よりも30代の方が、既婚率・出産率が高いため、30代の方が結婚や出産後にかかわる悩みは多いように思われますが、実際は20代の方が多い結果となりました。
20代の方が30代よりも結婚・出産に関わる悩みが多い理由のうちのひとつとして、現在結婚あるいは育児をしていない方でも、自分の将来のことを考えた場合に、今の職場で育児と仕事が両立できる環境かどうかなど、不安を抱えている方が多いといえるのかもしれません。
30代の方が20代よりも「特に悩みがない」方が多い!
仕事の悩みについて「特に悩みがない」と答えた割合が、20代だと6.6%と少ないのに対し、30代は15.5%と上位にランクインし、興味深い結果がとなりました。
20代の悩みで1番少ないのは、「後輩の指導」(6%)、「特に悩みがない」(6.6%)で、裏を返せば何らかの悩みを持っている人が圧倒的多数だといえます。それに比べて30代は、「特に悩みがない」が15.5%と、全体に占める割合が20代に比べると高い結果となりました。
20代よりも30代の方が、「特に悩みがない」と答えた割合が多い理由は、過去に抱えていた悩みや問題が現在の職場では解決した…、転職して職場が変わったことで良い環境に恵まれたなど、ポジティブな傾向の現れなのかもしれません。
「悩みを話す人」でも、オドロキの結果が…!?
今回、「悩みを誰に話すか」という悩みを相談する対象も同時に調査しました。
20代
1位:…友人36.2%、2位:…両親34%、3位:…夫23.4%、4位:…彼氏22.7%、5位:…同僚19.9%、6位:…誰にも話さない18.4%、7位:…上司7.1%、8位:…その他:2.8%、9位:…後輩2.1%
30代
1位:…夫33.6%、2位:…友人30.8%、3位:…両親28.5%、4位:…誰にも話さない22.7%、5位:…同僚20.7%、6位:…彼氏9.5%、7位:…上司6.1%、8位:…その他:3.7%、9位:…後輩2%
気になるのが「誰にも話さない」と答えた女性が、30代では22.7%と全体に占める割合が高いところです。
20代では、「誰にも話さない」と答えた女性が18.4%と、「後輩」(2.1%)、「上司」(7.1%)の次に少ない結果となりました。一方、30代は、「誰にも話さない」の割合は22.7%と20代より高く、20代では「誰にも話さない」より「同僚(に話す)」(20.7%)の割合が多いのに比べ、30代だと「誰にも話さない」の方が「同僚(に話す)」よりも多い割合を占めていました。
前述のアンケート結果で30代に「とくに悩みがない」が多いことに関連し、誰にも話さないということは、悩みを誰かに相談し解決をはかろうとするのではなく、悩みを抱え続けたり、あるいは自分自身で解決策を見つけている人が多いのかもしれません。
「悩み」を社会人生活をうまくするためのヒントに!
今回のアンケートでみえてきた「悩み」は、今はみなさんのなかで「悩み」として認識されていない項目でも、今後あたらしい「悩み」として浮上してくる可能性がある項目といえるのかもしれません。
たとえば、現在は、結婚、出産していない方でも、勤務する職場では育児休暇が取りやすいかどうかや、子育て中のスタッフがどれくらい在籍しているかなど、仕事と家事・育児を両立することができるかどうかという点は気になるところですから、職場環境や待遇条件については、お仕事探しをする際のポイントのうちのひとつになることも少なくありません。(※働く女性のリアルアンケートvol.1: 働く東北・北陸の女性500人に聞きました! 転職を考えた理由ってなに?参照)
お仕事探しをしている方は、あなた自身の希望条件を大切にすることはもちろん、それに加え、今回の調査で多くの人が「悩み」として挙げた項目もチェックしてみると、転職を成功させる助けになるかもしれませんね。
また現在お仕事探しをしていない方についても、今後の「悩み」になるかもしれないという視点でチェックしてみると、「悩み」が大きくなる前に解消するヒントになるかもしれませんね。
今後のお仕事探しや私生活をよりよいものにする参考にしてみてはいかがでしょうか。
※参考アンケート「結婚している・していない/子供がいる・いない)」
東北・北陸在住の20代~30代の働く女性500名にインターネット調査をしました。実査委託先:楽天リサーチ(2015年5月25日)