未経験でも転職できる?仕事の種類や成功のポイント
自分の仕事にも慣れてきて、そろそろキャリアアップをしたいと考えたとき、「新しい仕事にチャレンジしてみたい」と考えた方は多いのではないでしょうか?
経験のない職種に挑戦するとき、最も気になるのが「未経験者でも働けるかどうか」という点です。
ここでは、未経験でも転職できる職種や、採用につながる情報、応募する前に知っておきたい転職のコツをお伝えします。
【目次】
未経験でも転職できる?
「未経験歓迎」と求人情報に記載があれば、未経験者でも本当に採用してくれるのでしょうか。
未経験を募集する理由とは
未経験者を採用した場合、教育などが必要となり育成に時間がかかります。人材不足である昨今、通常は直ぐにでも戦力となる人材が欲しいものです。しかし、未経験者を歓迎する企業は多くあります。
「未経験者を募集する理由」は、いったいどこにあるのでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。
・柔軟性
採用範囲を未経験者にまで広げる理由のひとつに、柔軟性のある人材を求めている、ということがあげられます。企業は、自社の環境に順応しつつ、新しい風を入れてくれる人を広く求めているということです。
・新しいアイデア
企業が未経験者に求めることは、今までにない新しいアイデアです。未経験であるからこそ、その業界での常識や、枠組みにとらわれることのない発想に、期待をしています。未経験でも他の職種での成果や実績がある人は、特に採用担当者の目にとまりやすいでしょう。
・そもそも経験者が少ない
特殊で他にないような仕事であれば、経験者を探すことが難しい場合もあります。そういう場合に、気軽に応募ができるように採用の窓口を広くして、応募者を増やします。
その場合は、企業側が未経験からでも育成できる環境であることが多く、優秀な人材を発掘することもできます。
・経験よりも人間性重視
これまでの経験より人物を重視し、一緒に会社を盛り上げてくれる逸材を求めている場合もあります。仕事は育成マニュアルがあるため、未経験でも問題なく、より良い人物を採用したい企業もあるようです。
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「どんな未経験でもOK」ではない場合も
「未経験OK!」と書いてあっても、必ずしも未経験者が優遇されるとは限りません。
未経験といっても、以下のような種類があります。
・業界未経験
今までの職種を変えることなく、別の業界へ転職する人が該当します。社会人として経験があれば、仕事への順応はまっさらな社会人を育てるより簡単であり、即戦力になるという考えです。
・職種未経験
例えば「アパレルの営業から同じ業界の広報への転身」「不動産の事務から不動産の企画への転身」といった場合。同じ業界の中で、職種を変える場合の職種未経験者を指します。
フィールドが同じであればベースとなる業界の知識を持ち合わせ、前職の経験も生かせるため、歓迎されるのです。
・完全な未経験
職種も業界も違う仕事に就いていて、別の業種・職種へ転職する場合は、完全な未経験者としてみなされます。この場合、社会経験がない人は含まれない場合もあるので注意が必要です。社会経験があれば、業界・職種ともに未経験でもOKということになります。
このように、「未経験」にもさまざまな意味があります。応募する前に、言葉の意味を理解しておくとよいでしょう。
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おすすめ!未経験歓迎の場合が多い仕事
未経験でも採用されやすい業種や職種をご紹介します。
未経験でも転職しやすい「業種」
・運輸、物流、倉庫
・商社
・小売、流通
・サービス
・公的機関
ネット通販が主流となっている今、運輸・物流・倉庫の仕事は需要が高まっており、配送スタッフや事務職員の求人が多く募集されています。
航空会社や鉄道などの運輸関係も、一見難しそうに見えますが、教育制度が整っているため、未経験でも挑戦することが可能です。
さまざまな製品やサービスを販売する商社も、経験よりも顧客との信頼関係が重要な仕事であるため、未経験でも採用が望めます。
また、接客業は人物像が大切であるため、アパレル業界や、飲食業界などの小売・流通の仕事も未経験でも始めやすい仕事です。
未経験でも転職しやすい「職種」
・美容、ホテル、ブライダル
・販売、アミューズメント、フード
・技能系
・教育、保育
・福祉
エステやサービスマン、ブライダルのコーディネーターや、飲食、販売などは、サービスの拡充や新規出店などを理由に、より多くの人材を求めています。
教育や福祉なども、施設や事業所が増えてきているため、未経験でも採用にいたる可能性のある職種です。
未経験での転職を成功させるには
ここまでで、未経験を歓迎している企業が多くあることがわかりました。以下では、転職に成功するために必要なノウハウをお伝えします。
最低限の知識を付ける
社会人として就職をする場合、パソコンスキルやビジネスマナーなどの基本的なスキルは必要だといえるでしょう。加えて、仕事に必要な資格を持っていると、採用時には有利であり仕事にも役に立ちます。
資格を持っていない場合も、自分が取得しているスキルのレベルを明確化しておくと良いでしょう。
入社後は、未経験だからといって社会人として「何もできない」では困ります。最低限必要となるスキルや知識を身につけておくことが大事です。
面接対策をしっかりと行う
経験したことのない仕事では、「面接時に何を話してよいかわからない」となりがちです。面接の対策として、以下の3つの受け答えができるように事前に準備をしておきましょう。
・入社したらどのように働きたいのか
・自分の経験で活かせることはあるか
・なぜ未経験からこの仕事に志望しようと思ったのか
面接だけでなく、履歴書に書く志望動機も明確に記載しておく必要があります。以下では、参考にしたい志望動機の文章例を紹介します。
●一般事務から商社の営業への転職の場合
『これまで、一般事務の仕事に就いておりました。ビジネス文書やワード、エクセル操作など、一般的なパソコンのスキルは、事務職の経験で培ってまいりました。
事務所内にて、たまにある来客の際にはお客様との会話がとても楽しく、営業職に魅力を感じるようになりました。人と人とを結びつけるコミュニケーション能力は社会活動において非常に重要であると感じています。
御社には幅広い営業実績があることと、未経験でも雇用の門戸を開いてくださっていることを知り、この度応募をさせていただきました。
御社に採用していただけた際には、これまで養ってきた社会経験やビジネスマナー、そして相手の立場に立ったコミュニケーション能力を活かして精進したいと考えております。』
このように、自分がこれまで身につけてきたスキルや経験をアピールし、職種の適性や会社で活躍できることを簡潔に伝えるのがポイントです。
採用する側から見た場合、異業種への転職にも不安を感じさせない志望動機になっているのではないでしょうか。相手に伝わるようにするには、採用された後の働きぶりをイメージできるように志望動機を書くとよいでしょう。
まとめ
未経験の職業に転職することは、勇気がいることです。しかし、未経験者でも大いに活躍できるケースがあり、転職は自分の世界を広げるチャンスでもあります。未経験の職種であっても、転職活動に前向きに取り組んでいきましょう。