アミューズメントの運営スタッフに求められるコミュニケーション能力とは?
アミューズメント施設のスタッフに求められるのは、トラブルなく運営できるようにするためのコミュニケーション能力です。
たとえば、ゲームセンターなどで問題行動を起こすお客様への対処には特別なコミュニケーション能力が求められます。
些細なトラブルが大ごとに発展しないように努めなければいけません。
今回は、アミューズメント業界の運営スタッフに求められるコミュニケーション能力についてお話しします。
アミューズメント施設の基本的な仕事の流れ
アミューズメント施設といえば、代表的なのはゲームセンターですね。
ゲームセンターの開店時と営業時の基本的な仕事は、次のような流れで行われます。
開店時
- ゲーム機などの電源を入れていきます。
お店に配電盤があり、オンにすると店内のゲーム機の電源が一斉に入ります。 - ゲーム機にエラーが出ていないかどうか、などのチェックをします。
- 店内を軽く掃除してから、灰皿や椅子などを並べます。
おしぼりを用意したり、トイレチェックも行います。 - 前日に勤務していた人から、引き継ぎの連絡がないかをノートなどで確認します。
- ゲーム機の中に入っているメダルや景品などを確認します。
- 開店時間に合わせてフロントのドアをオープンします。
営業中
- 灰皿に吸い殻がたまっていたら、交換します。
- 店内を見回って不審なお客様がいないか、ゴミが落ちていないか、椅子の位置が乱れていないかなどのチェックをします。
- ゲーム機の液晶やコントロールパネル部分についた手垢を拭き取って清潔に保ちます。
- お店ごとに定められた頻度で、トイレチェックをします。
- 年齢制限やその他禁止事項、店内のサービスについての案内を数時間に一度程度、アナウンスします。
- 18時になったらアナウンスとともに保護者同伴ではない16歳未満のお客様に退場をお願いします。
- 閉店時間前にアナウンスを入れて、閉店時間になったら残っているお客様に退場をお願いして、フロントのドアなどを閉めます。
アミューズメント施設のゲームセンターの場合、上記のような流れで基本的な業務が行われます。
また、ゲームセンターなどは曜日や時間帯によって暇な時と忙しい時があります。
お客様が少なく、比較的余裕がある時は、店内の清掃やメダルなどの補充を中心に行っています。
忙しい時は、ゲーム機などのエラー処理に追われたり、店内のお客様が禁止行為をしていないかどうかのチェックを入念に行わなければいけません。
アミューズメント施設の定期的な業務
ゲームセンターなどのアミューズメント施設では、日常の業務以外に定期的な業務も行わなければいけません。
たとえば、以下のような業務が行われます。
・店内の備品の掃除や必要に応じて修理
・ゲーム機内にこぼれているメダルの回収や洗浄
・ゲーム機やUFOキャッチャーの中の掃除
・ゲーム機の中やメダル補充カップの掃除
・景品などの在庫のチェックと整理
・フロントカウンターの備品の整理や清掃
主にこのような定期業務を行うことでキレイな店内を保ち、お客様がくつろぎやすい空間作りをしています。
アミューズメント施設で求められるコミュニケーション能力とは?
アミューズメント施設のスタッフは、お客様と頻繁にコミュニケーションを取る業種ではないので、販売業と同じようなコミュニケーション能力や接客スキルは求められません。
しかし、お客様の店内での禁止行為の防止のためにアナウンスを入れたり、禁止行為を犯してしまったお客様に対して注意を促したり、店長や先輩に報告したりするコミュニケーション能力が必要です。
中でも、難しいのがトラブル客に対しての対応です。
相手を怒らせないように注意を促す努力をしなければいけないので、ある意味非常に高度なコミュニケーション能力が求められます。
トラブル客とはたとえば、以下のような行為をしているお客様のことです。
・複数のゲーム機の占領
・イカサマ行為
・暴力行為や破損行為
このような行為をするお客様を見つけたら、まずは丁重に注意をします。
その上で、お客様が行為をやめない場合は、正社員や役職に報告します。
アルバイトの場合は、その後のことは正社員や役職に任せて通常の業務に戻ります。
正社員や役職は、トラブル客を事務室に誘導して注意を促し、必要に応じて警察を呼び、問題を解決します。
このように、アミューズメント施設では、この業界特有のコミュニケーション能力が求められますから、初めて仕事をするのなら、しっかりと対処方法などを確認しておくべきです。
まとめ
アミューズメント施設のアルバイトは、頻繁な接客が求められるわけではありません。
しかし、トラブル防止やトラブルに対処するためのコミュニケーション能力が必要なことをよく頭に入れておきましょう。