ガソリンスタンドの仕事は体力勝負?フルとセルフの違いと業務内容
ガソリンスタンドに行くと、少し汗を流しながらテキパキと働く店員の姿があります。
その姿を見ていると、体力がなければガソリンスタンドの店員は務まらないように思えますが、実際のところはどうなのでしょうか?
ガソリンスタンドでアルバイトをしてみたいけど、体力的な問題で応募を躊躇してしまう方のために、ガソリンスタンドの業務内容や働く上での体力についてお伝えします。
【目次】
フルサービススタンドとセルフサービススタンドの違いは?
ガソリンスタンドには、フルサービスとセルフサービスの2タイプがあります。
フルサービスの場合、サービス提供と接客がメインで、セルフサービスは監視がメインとなります。
ガソリンスタンドのフルサービスとセルフサービスが分かれたのは、1998年に消防法が改正されて規制緩和されたのがきっかけです。
フルサービススタンドの主な仕事内容
ガソリンスタンドのフルサービスは、ガソリンスタンド側が給油を含むすべての業務を請け負うサービス内容です。
お客様と接する機会が多いので接客業が中心となります。
フルサービススタンドの主な仕事内容は次の通りです。
車を目的の場所に誘導する
ガソリンスタンドに入ってきた車の運転手に、給油、洗車、メンテナンスなどの利用目的を素早く確認して、目的のスペースに誘導します。
ガソリンスタンドの入り口で車が混雑すると、一般道路にも影響が出るので、できるだけ早く誘導場所に案内しなければいけません。
素早い作業の中で笑顔や挨拶などの接客マナーも守ります。
ガソリンを給油する
ほとんどのお客様が給油目的でガソリンスタンドを利用します。
まずは、レギュラー、ハイオク、軽油などのオイルの種類と給油量、または指定金額などをお客様に尋ねてから、給油作業に入ります。
指定金額というのは、指定される金額内のオイルを給油する作業です。
オイルの量は、量で指定される場合と金額で指定される場合の2パターンがあります。
車のクリーニングをする
給油をしている時間を見計らって、車の外観やフロントガラスなどを綺麗に拭いてクリーニングします。
車内の灰皿に入っているタバコの吸殻や他のゴミがないかをお客様に確認してから、必要であれば吸殻やゴミを回収します。
給油完了までの時間は結構短いので、素早く作業しなければいけません。
また、お客様の希望があれば本格的な洗車も行います。
清算する
給油や洗車などが完了したら料金の精算を行います。
清算方法は現金だけではなく、クレジットカードや電子マネーが導入されているケースが増えてきているので、それぞれの清算方法を把握しておく必要があります。
他のサービスを提案する
ガソリンスタンドでは、給油や洗車だけではなく、バッテリーやタイヤ、オイルのチェックや交換、その他の備品販売など、関連するサービスがいくつかあります。
お客様の車の状態をチェックしたり、お客様の要望にお応えして他の適切なサービスを提案する場面もあります。
サービスの利用が増えると、店舗の売り上げも上がるので、ノルマはなくてもできるだけ声かけを心がけるように指導されます。
セルフサービススタンドの主な仕事内容
一方、ガソリンスタンドのセルフサービスとは、給油や洗車などの作業をお客様自身に行ってもらうサービス内容です。
お客様自身で作業してもらう分、ガソリンや洗車などのサービス料金が安くなります。
セルフサービススタンドにおける店員の仕事内容は、主に以下の通りです。
お客様の誘導・整理
こちらの業務は、フルサービススタンドと同様です。
モニターチェック・給油許可
お客様の給油の様子をモニターで確認し、タイミングを見計らって「給油許可ボタン」を押します。これを押さなければ実際に給油が行われません。
操作手順案内
操作方法や手順が分からないお客様に対しては、丁寧に説明をします。
他にも、お客様が気持ちよく利用できるように、スタンド内の清掃や整理整頓も重要な業務となります。
また、スタンドで行っているサービスの案内もないわけではありません。
セルフサービスといっても、全てお客様任せではないということです。
ガソリンスタンドは体力的にキツい?
忙しい時はテキパキと動かなければいけませんし、立ち仕事がメインなのでそれなりに体力は消耗しますが、重量物の運搬などのようなハードな業務はありません。
また、フルサービスとセルフサービスとでは、作業量が違うので使う体力にも差が生じます。
フルサービスは少し体力が必要で、セルフサービスはあまり体力が必要ではありません。
資格を取得していると有利に?
ガソリンスタンドのアルバイトでは、特別な資格が必要とされることは少ないです。
ただ、取得しておくと採用時に優遇されたり採用後の仕事の幅が広がったりと、有利にはたらくケースも期待できるかもしれません。
危険物取扱乙4類(通称:乙4)
アルバイトの方におすすめなのは危険物取扱乙4類(通称:乙4)です。
ガソリンや灯油、重油といった危険物の取扱いに関するスキルが認められる資格なので、幅広い仕事を担当させてもらえるかもしれませんし、正社員のオファーもあるかもしれません。
そして嬉しいことに、自動車整備士や自動車検査員などの資格と違い、資格取得の条件に実務経験の有無が含まれません。
年齢・職業関係なく、だれでも受験できるので、初めてガソリンスタンドで働くような方でも取得できる可能性は十分あります。
まとめ
ガソリンスタンドの仕事内容にはいくつかの種類がありますが、覚えてしまえばスムーズに行える単純作業が中心です。
忙しい時の対応はテキパキしなければいけないので、慣れないうちは戸惑うかもしれません。
しかし、慣れてしまえば混雑時にも対応できるほどのスピード作業が可能になるので、数人の仲間と楽しく仕事ができますよ!