インストラクターの必要資格とキャリアを積み上げるための方法
スポーツジムやフィットネスクラブなどで、一人ひとりの体力や健康状態に合わせて運動指導を行うインストラクターは、スポーツが好きな人にとって非常にやりがいのある仕事です。
スポーツインストラクターは、正しく運動指導をするために専門の知識が必要となります。
しかし、必ずしも資格が必要とされるわけではないので、スポーツインストラクターのバイトを始めてから資格取得という道もあります。
今回は、スポーツインストラクターとして着実にキャリアを積み上げる方法をご紹介します。
【目次】
インストラクターに必要な専門知識やスキルは?
まず、スポーツインストラクターとして最低限必要な専門知識とスキルを知っておきましょう。
必要な専門知識
指導を受ける人が安全にスポーツを楽しみ、体力を向上していくためには、身体機能を理解した上での正しい運動フォームの専門知識が必要です。
他には、
・スポーツ生理学
・各種目の指導方法
・怪我や事故への対処方法
・健康アドバイスのための栄養管理知識
上記のような専門知識もあると、さらに多くの人に指導できるスポーツインストラクターになれます。
必要なスキル
・運動スキル
運動スキルは重要なスキルです。
自分でもある程度こなせるようにならなければ、インストラクターは務まりません。
・コミュニケーションスキル
一方的に指導するだけでは、良いスポーツインストラクターとは言えませんし、指導を受ける方にもスポーツを楽しんでもらえません。
一人ひとりとコミュニケーションをとりながら、ペースを合わせて運動指導を行うのが本物のスポーツインストラクターなのです。
無理して頑張りすぎてしまう人にはペースを緩めるように指導し、少し怠け気味の人にはペースを早めるように指導するなど、コミュニケーションをとりながら一人ひとりの様子を観察できるスキルが必要です。
・情報収集スキル
いつも同じ運動指導ばかりするのではなく、新しい運動指導やトレンドのメニューなどをチェックするスキルも必要です。
情報収集スキルを高めると、毎回刺激のある楽しいレッスンになります。
インストラクターが取得しておきたい資格とは?
スポーツインストラクターを目指す場合、専門学校に通った後に各スポーツ施設にて就職を目指すケースが一般的です。
専門学校に通っている間に資格を取得することもあれば、卒業してから実際にスポーツインストラクターとして仕事をしながら取得する人も多いです。
ここで、スポーツインストラクターとして取得しておくべき資格をご紹介します。
スポーツ指導者認定資格
スポーツインストラクターの代表的な資格の1つが、日本体育協会によるスポーツ指導者認定資格です。
スポーツ指導者認定資格とは、スポーツの普及と競技力の向上のため、スポーツを安全かつ楽しく指導する能力があると認められた方に与えられる資格です。
スポーツリーダー、フィットネストレーナー、アシスタントマネージャー、ジュニアスポーツ指導員など、その他にもさまざまなコースが用意されており、受験資格や合格条件はそれぞれ異なります。
健康運動指導士
健康運動指導士は、財団法人健康・体力づくり事業財団の認定資格です。
主に、生活習慣病の予防をメインとした運動メニューを作成して、対象者の健康状態を向上・回復させる知識とスキルを持った人が取得できる資格です。
スポーツジムやフィットネスクラブなどはもちろんですが、介護施設や福祉施設、病院などの医療機関でも通用する資格です。
NSCA認定パーソナルトレーナー
NSCA認定パーソナルトレーナーは、日本ストレングス&コンディショニング協会が認定する資格です。
指導を受ける人の年齢や性別、現在の体力、これまでの経験に合わせて適切なトレーニング指導ができる人が取得できる資格です。
スポーツインストラクターとして、さらに指導力に磨きをかけてキャリアアップしたいのなら、ぜひ取得しておきたい資格です。
プロのアスリート専属のインストラクターやトレーナーに、NSCA認定パーソナルトレーナーと保有者が多いです。
インストラクターでキャリアアップしませんか?
最初は、アルバイトのスポーツインストラクターであっても、資格取得や経験を積めば、正社員になれる可能性は十分にあります。
正社員になってからは、スポーツインストラクターのリーダーとして企画や運営、管理などができる役職へのキャリアアップも可能なので、実務経験と資格取得を重ねて、どんどん昇進できるかもしれません。
国家資格になりますが、「柔道整復師」「理学療法士」「あんま」「指圧師」「鍼灸師」などの資格を取得すると、スポーツインストラクターから専属トレーナーになる道も開けます。
さらにキャリアアップしたい人におすすめです。
まとめ
スポーツインストラクターは、アルバイトでしか雇ってもらえないと思い込んでいる人が多いのかもしれませんが、アルバイトから正社員という本格的なキャリアアップへの道があります。
そのために必要な資格を取得しながら地道に経験を積んでいきましょう。