「転職が怖い」への対策!恐怖の原因を知って不安を克服しよう
転職をしてスキルアップ、キャリアステップしたい!
苦しい労働環境から抜け出して、もっと楽に余裕を持って働ける職場に転職したい!
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上記のような思いから転職を考えるものの、「でも、転職はやっぱり怖くてなかなか行動に踏み出せない・・・」という方も多いのではないでしょうか?
ここでは、「転職が怖い」という方に向けて、恐怖を克服して転職活動に踏み切るための対策をご紹介します。
なぜ転職が怖いと感じてしまうのか?
そもそも、なぜ転職が怖いと感じてしまうのでしょうか?
多くの方が抱えるであろう代表的な原因を5つ、リストアップしました。
実は恐怖というものは、その原因を理解するだけでもいくぶん和らぐものなのです。
自分がなにを恐れているのか、ここでしっかりと把握しておきましょう。
1. 転職先で良好な人間関係を築けるのかどうか不安
新しい環境に飛び込むのは、だれでも緊張しますし不安を覚えるものです。
・転職先の職場で孤立しないだろうか・・・
・どんな性格の上司や同僚がいるのかわからないから不安・・・
・中途で入ってきた人間に対して、理解がある職場だろうか・・・
基本的に、人間は変化を恐れる生き物です。
その変化がポジティブなものであれ、本能的に怖いものは怖いのです。
2. いまの職場の人間関係が壊れるのではないかという不安
いまの職場を辞めことを職場の人間に知られてしまうと、関係がギクシャクしてしまい、退職するまでの間、苦痛に満ちた精神状態で働くことになるのではないか・・・。
このような不安を覚える方もいることでしょう。
退職の意思は直属の上司に内密に伝えることが一般的ですが、その後の引継ぎ作業の発生などで、どうしても周囲に「あの人は退職するんだ・・・」という事実は知られてしまいます。
3. 不採用=拒絶の恐怖
選考試験が怖い、というパターンです。
具体的には、書類選考や面接で落とされることで、「自分自身が否定された」ように感じてしまう、そのことに強い恐怖心を抱いているケースが多いです。
4. 退職手続きが面倒くさい、億劫
いまの職場を退職するための各種申請や手続きが面倒だと感じたり、退職を切り出す勇気がなかなか出なかったりというパターンです。
実際には細かな事務手続きは総務や人事部が行うことになるとは思いますが、具体的な内容に対する確認が入ったりするでしょうし、さらに上司との面談や周囲との引継ぎミーティングなど、退職に関わる業務が多く発生することになります。
おすすめ記事:転職の「退職交渉」タイミングと注意するポイント
5. 家族や友人、恋人など、周囲のネガティブな反応が怖い
あなたの転職に対して、周囲は必ずしも応援してくれるとは限りません。
場合によっては、転職しないように説得してくることも考えられます。
そのようなネガティブな反応に対して、恐れを抱いているケースも多いです。
恐怖の原因を知って不安を克服する
ここまで、代表的な恐怖の原因を見てきましたが、実はこれらの恐怖はすべて思い込みにすぎません。
恐怖というものは将来に対するネガティブなイメージであり、そのネガティブなイメージは過去の記憶や体験に紐づいています。
たとえば、過去に新しい環境に飛び込んだ際に人間関係をうまく築けなかった経験があると、「きっと転職先でも周囲とうまくやっていけないに違いない」と考えてしまい、恐怖を感じてしまうのです。
しかし、過去の出来事はあくまで過去の出来事であり、将来の出来事とは関係がありません。
想像している恐怖はすべて思い込みにすぎないことを理解しておきましょう。
1. 周囲に馴染めないのではないか?という不安を克服するには?
「愛想をよくして、周りから嫌われないように振る舞わなければいけない」
「周囲の期待に応えないといけない、みっともないところは見せられない」
「すぐに同僚や上司と良好な関係を築かないといけない」
このような「~しなければいけない」といった思いが強ければ強いほど、恐怖は大きくなってしまいます。
この場合、「すぐに馴染めなくてもいいし、常に愛想をよくする必要もない」といった気持ちを持つことが重要です。
「~しなければいけない」という思考を手放せば、多くの恐怖は克服することができます。
2. いまの職場の人間からの評価は一切気にする必要はない
いまの職場の上司や同僚の目が気になる場合は、「周囲の人間からちゃんと認められないといけない」「周囲から嫌われてはいけない」といった脅迫観念を持っている可能性が高いです。
この場合も、前述したように「~しなければいけない」という思考を疑うことが有効です。
退職すれば付き合う機会もほとんどなくなるわけですから、「認められなくても、嫌われても大丈夫」と割り切ってみてはいかがでしょうか?
もちろん、「もういなくなるのだから」と、退職手配や引継ぎをないがしろにしても構わない、ということではありません。
やるべきことはきちんとやった上で、自分ではどうしようもないレベルで相手にどう思われるかを気にしても仕方がない、ということです。
3. 不採用=人格否定ではない
不採用だったからといって、それはあなたの人格が否定されたわけではありません。
ただ単に、その会社と縁がなかっただけです。
採用・不採用は様々な要因が絡んでいますから、こちらの努力や実力だけで結果をコントロールすることは不可能です。
どんなに面接でハイレベルなパフォーマンスを発揮しても、面接官の個人的な感覚や会社の都合で落とされることもあるのです。
選考の結果は個人の能力や価値とイコールではないと心得ましょう。
4. 退職手続きが億劫な場合は「事務手続き」だと割り切る
退職交渉や諸々の手続きが億劫に感じるのは、そこに余計な感情が入り込むからです。
・退職を申し出たら、上司をガッカリさせるのではないか?
・引継ぎなどで同僚に迷惑をかけるのではないか?
しかし、上司がガッカリするのも、同僚があなたの退職に関して迷惑に感じるのも、あなたに責任があるわけではありません。
相手がどのように感じるのかは、こちらではコントロールできないことなので、気にしても仕方ありません。
ここは事務手続きだと割り切って、淡々と進めることをおすすめします。
以下の記事も参考にしてください。
参考:転職の退職交渉のタイミングや注意事項
5. 周囲の意見は関係がないし、だれかの意見によって自分の価値は決まらない
転職することに対して、周囲から否定的な意見を言われることが怖いという方に知ってほしいのは、「一個人の意見や価値観は、たいして重要なものではない」ということです。
人はみな、それぞれが正しいと信じていることを主張しているにすぎないわけですから、その個人的・主観的な意見を受け入れる必要はありません。
また、周りの反対を恐れる人は、自分自身の価値を他人の評価に依存して決めてしまっているケースが非常に多いです。
だから、だれかに否定的な意見を言われると、自分の価値が下がったように感じて恐怖を抱いてしまいます。
覚えておくべきことは、「自分自身の価値はだれかの評価や意見にも依存しない」という事実です。
入念な準備を行うことでも、恐怖は軽減できる
ちなみに、単純に準備を入念に行うだけでも、恐怖は軽減できます。
準備不足で自信がない状態では、面接でも高いパフォーマンスを発揮できないでしょう。
以下の記事も参考にして、入念に準備を行ってから選考に臨んでみてください。
参考:転職の準備期間の目安と最短で転職活動を終わらせる方法
まとめ
・転職の恐怖は、まずはその原因を認識することが重要
・恐怖はほとんどの場合が、根拠のない思い込み
・「~しなければいけない」という思考を見直すと多くの恐怖は解消できる
・不採用が続いても、自分自身が否定されたわけではない
・周囲の個人的な意見は一切関係がない
「転職が怖い」という原因とその解消方法を解説してきました。
恐怖はほとんどの場合、根拠のない思い込みであり、今回ご紹介した思考法を使って克服することができます。