派遣・契約・バイト・パートの違いを紹介!それぞれの特徴を知ろう
時代のニーズに合わせて、働き方が多様化しています。かつては正社員が一般的でしたが、現在では、派遣社員や契約社員、パートやアルバイトといった雇用契約で仕事をする人が増えています。
それぞれの働き方に、どんな違いがあるのでしょうか。自分に合った働き方や仕事を探すために、詳しく知っておく必要があります。
派遣社員と契約社員、パートやアルバイトのメリット・デメリットを挙げながら、特徴を解説します。
【目次】
派遣・契約・バイト・パートそれぞれ特徴から違いを知ろう
求人票や求人サイトを見れば派遣社員、契約社員、アルバイト・パートといった雇用形態の求人が、並んでいます。
どの雇用形態も日本では浸透してきましたが、どんな特徴がそれぞれにあるのでしょうか。わかりやすく説明します。
派遣社員の特徴
派遣社員は、派遣元の会社と雇用契約を結びます。派遣元から派遣された労働者として仕事をします。
給与は派遣先ではなく、すべて派遣先から支払われることが特徴です。派遣される期間や労働条件についても、派遣会社によって決められます。
派遣といっても種類があります。登録型派遣や常用型派遣、紹介予定派遣などです。
・登録型派遣:派遣会社にスタッフとして登録をして、派遣先の企業で働く方法。
・常用型派遣:派遣会社に常時雇用さて派遣される社員であり、正社員に近い働き方ができる。
・紹介予定派遣:正社員・契約社員など、派遣先と直接雇用を締結する前提で働く方法。
(参照:労働者派遣事業を適正に実施するために 厚生労働省・都道府県労働局)
契約社員の特徴
契約社員は、就業先と直接的に雇用契約を結びます。契約という名称の通り、一定の雇用期間が定められています。ほとんどの場合は、6カ月~1年が目安です。
契約期間の上限は、基本的に3年であり、 契約期間が終了すれば同じ会社で働くことができません。
雇用期間が終了することが前提で仕事をするため、昇進や昇格、昇給がないのも特徴です。
パート・アルバイトの特徴
パートとアルバイトは、契約社員と同じように就業先と直接雇用を締結します。正式には、パートタイム労働者と呼びます。
一般的な正社員よりも、一週間の所定労働時間が短い労働者のことです。労働時間はほとんどの場合、シフト制によってスケジュールが組まれます。
そして多くの場合、時給によって賃金が評価されます。契約社員のように有期ではありません。勤務日数などによっては、各種社会保険や福利厚生、交通費支給が適応されることもあります。
派遣・契約・バイト・パートそれぞれのメリットデメリットをご紹介
派遣社員、契約社員、アルバイト・パートで、自分のライフスタイルに当てはまるのはどの働き方でしょうか?
それぞれのメリットとデメリットについて紹介します。比較をしながら、よく検討してみましょう。
派遣社員のメリット・デメリット
【メリット】
1. ライフスタイルに合わせて働きやすい
家事や子育て、親の介護、趣味など、自分のライフスタイルに合わせた働き方をすることができます。定時に仕事を終わらせたい場合は、残業の対応も回避できる場合が多いものです。生活リズムを崩さずに仕事ができます。
2. 他の仕事へ変更しやすい
仕事が合わない時や、環境を変えたい時でも、他の仕事や会社に変更しやすいというメリットがあります。正社員では、なかなか実現できないことでしょう。
3. 派遣先へ相談しやすい
仕事や働き方について、派遣先へ相談することができます。また派遣会社の担当者が、現状の問題や心配ごと、今後の働き方についても定期的に面談を設定してくれます。気軽に相談できるでしょう。
【デメリット】
1. 次の登録先が決まるかなど雇用が不安定
直接雇用とは違って雇用が安定しません。派遣先が決まるまでは不安な状態が続きます。派遣先が決まったとしても、継続的に就労できるかは別の話です。
2. ボーナスなどが無い
契約上で決められた給与以外に、収入を得ることがありません。正社員のようにボーナス・退職金はないので、収入面での不満や不安が生じることもあります。
3. 昇進ができない
昇進・昇級というキャリアアップをすることができません。管理職として活躍したい場合や、組織・グループも持ってマネジメントをしたい人には適さないでしょう。
契約社員のメリット・デメリット
【メリット】
1. 自分の希望に合った働き方ができる
勤務時間・日数など条件に関して、自分が希望する働き方ができます。雇用先の企業に対して、自分の意見を直接伝えることが可能です。
2. 転勤がない
直接雇用をさせるので転勤がない場合が多いのが特徴です。同一の勤務地・職場で、仕事に専念することができます。転勤があれば、環境や仕事に慣れることに時間がかかります。
3. 正社員より高収入を得られることも可能
契約条件が固定給ではない場合など、正社員よりも高収入を得られる可能性もあります。高度な技術職や専門的な職務であれば、待遇面において交渉することができます。
【デメリット】
1. 長期間働けない
長期に渡り仕事を続けたい人には適していません。雇用期間は長くても3年ほどなので、中長期的に働くことは困難です。
2. ボーナスや退職金がない
高収入を得られる可能性はあっても、正社員のようにボーナス・賞与や退職金もありません。退職金が心配であれば、自分でも加入できるサービスを探しておきましょう。
3. 福利厚生の条件に差がある
通勤手当や家賃補助、資格支援制度など、福利厚生の条件において正社員と差があります。希望をしても、支給対象外になることも認識しておきましょう。
パート・アルバイトのメリット・デメリット
【メリット】
1. 副業が認められていることがほとんど
正社員の多くは副業が禁じられていますが、パート・アルバイトは副業・ダブルワークが認められているケースが多くあります。
2. 求人数も豊富
正社員としては難しくても、パート・アルバイトなら募集している仕事も少なくありません。求人数が充実しており、積極的に人材を募集しています。
3. シフト制であることが多い
勤務スケジュールは、1週間や1カ月ごとで組まれます。自分のライフスタイルに合わせた予定で、仕事が続けられます。
4. 短期的な勤務も可能
隙間時間を活かした勤務が可能です。例えば飲食店の忙しいランチタイムに、1~2時間のみ出勤することもできます。
【デメリット】
1.収入管理が難しい
収入は、勤務をした時間で決定されます。毎月決まった所得が入ってくるわけではありません。安定した所得の維持や管理が大変です。
2.ボーナスなどがない場合が多い
ボーナスが一切ないわけではありませんが、多くの場合は期待できません。臨時で大入りが支給されることはあります。
3.任される業務が少ないことがほとんど
責任のある業務を任されることは少ないでしょう。気楽なように見えますが、やりがいが感じられないこともあります。
まとめ
派遣社員と契約社員、パート・アルバイトの特徴、そしてメリット・デメリットについて解説しました。
中長期的に働きたいのか、安定した仕事をしたいのか、所得やボーナス、福利厚生を重視したいのかによって、適した働き方が異なります。
大切なのは、どんな働き方をしたいか、ライフスタイルを送りたいかという視点です。派遣社員と契約社員、パート・アルバイトで自分に合う求人を探してみましょう。
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