アルバイトの退職届の書き方:例文やフォーマットを解説
アルバイトを辞めたいと考えた時、必要となってくるのが退職届です。しかし、そうそう作成する機会のない退職届。いざという時、一体どうやって書いたら良いのか迷ってしまうものです。
しかし退職届は、アルバイトを辞めるための正式な書類となります。ここで例文やフォーマットを勉強して、正しく退職届を作成していきましょう。
1. 退職届の基本的な書き方・ルール
退職届は、アルバイトを辞めるための正式な書類です。会社によってフォーマットが決まっている場合には、その規則に則って作成していきましょう。
しかし大半の会社では、退職届のフォーマットは用意されていません。そのような場合には、A4の白用紙、もしくはA4サイズの白いシンプルな便箋などを使用していきましょう。また白無地の封筒と、黒のボールペンなどもあわせて用意しておきましょう。
退職届は、基本的に手書きで用意していきます。内容としては、退職をしたいと言う意思、退職の日時などの必要な情報だけを明確に記載していきましょう。なるべく綺麗に丁寧な字で作成することも、大切なポイントとなります。
字が汚いなどの理由でどうしても手書きで作成できない場合は、パソコンを使用しても問題ありません。ただし、その場合でも自分の署名は手書きするようにしましょう。
2. 退職願と退職届の違いとは?
一見同じに見える「退職願」と「退職届」ですが、実は少し意味合いが違ってきます。退職願は退職を願い出るための書類で、提出した後に退職するしないを含めて会社側と折衝をすることになります。それに対して退職届は、退職することが確定してから事務処理として提出するものです。
従って、退職願を出した場合でも、その後改めて退職届を提出する必要がありますし、そもそも退職願を出さなくても問題ありません。
民法によって、労働者は一方的であっても意思表示をすれば一定期間後に退職ができるとされています。雇用期間が決まっていない正社員であっても、退職届の提出から2週間が経過すれば雇用契約の解除が可能なのです。
実は、退職届などを作成しなくとも、この民法によって意思表示をすれば退職することは可能です。しかし今までお世話になった会社だからこそ、正式な書類としてきちんと退職の意思を伝えることが筋と言えます。また、退職届を提出することで、退職の意思を明確に伝えることができるのです。
なお、退職届を提出する際は、事前に口頭で上司に伝えておくと安心です。
ちなみに良く聞く「辞表」も、会社を辞めるための書類として知られています。しかしこの辞表に関しては、会社の役員などが使用するものとなっています。一般社員やアルバイトが使うものではないので、基本的には退職願や退職届を利用していきましょう。
3. 退職届の例文・フォーマット
例文
退職届の例文を、ここでご紹介します。
「この度一身上の都合により、平成○年○月○日をもって退職させて頂きます。」
この様に、簡素に分かりやすく記載することが重要です。
退職願の場合には、「この度一身上の都合により、平成○年○月○日をもって退職したくお願い申し上げます。」としましょう。
フォーマット
では、ここで縦書きの場合のフォーマットも確認しておきましょう。
- 1行目の真ん中に、「退職届」と記載します。
- 1行空けて次の行の一番下部分に、「私儀」と記載しましょう。
- 次の行には上部から、例文の「この度一身上の都合により…」という文章を記載します。
- 真ん中よりも少し下部分から、提出する日時を記載します。
- 次の行には④と書き始めを揃えて所属部署を記載し、その下に自分の名前を記載します。⑥名前の下に印鑑を押します。
- 最後の行に、上部からの書き始めで「株式会社○○」と書き、次の行には「代表取締役社長○○殿」と記載します。
これは「私事ですが」という意味になり、「私事」でも同じ意味となります。
なお、封筒の表面には「退職届」と記載し、裏面には自分の所属と名前を記載します。
これで、退職届の作成は完成です。
4. 退職届の渡し方のポイント
退職届が完成したら、実際に提出していきます。提出の際は、自分の直属の上司に直接手渡しをしましょう。この時できる限り退職の理由も話しておくと、スムーズな退職が可能になるでしょう。
退職の承認を得たら、退職の日を実際に決めていきます。一般的には、退職届は退職したい日程の1~2ヶ月前までに提出すると安心とされています。
まとめ
- 退職届と退職願は場合によって使い分ける
- 例文とフォーマットを参考に、正しく退職届を作成する
- 退職届はなるべく1~2ヶ月前に直属の上司へ提出する
退職する際は、上手に上司へ伝えることでトラブルも少なくなります。そのためには、正しく退職届を作成することも大切です。こうした手順を間違えてしまうと、何かとトラブルになることも少なくありません。
また、退職届の書き方も、アルバイトの時点で社会的な常識として覚えておくと、今後の社会生活でも安心です。退職届の書き方のルールを正しく理解して、滞りなく退職手続きを進めていきましょう。