アルバイトの履歴書における学歴の書き方:いつから記載する?
アルバイトを始める上で、欠かせない存在が履歴書です。履歴書は、その人の経歴を見るための大切な書類です。履歴書は、募集する求人にふさわしい人物かどうかを判断する材料の一部となってきます。そのため、正しく綺麗に書いていかなければなりません。
ここで気になるのが、履歴書で欠かせない項目である「学歴」です。学歴はいつから記載するのかなど、解説していきましょう。
1. 履歴書の学歴はいつから書くべき?
学歴とは、どんな学校へ通っていたかを見るためのものです。一番最初から記載しようとすると、幼稚園から記載しなければならないことになってしまいます。そのため、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学などと細かく書いていたら、「学歴・職歴」の欄がそれだけで埋まってしまうことでしょう。そこで必要のない情報は削って、なるべく簡素に分かりやすく書くことが大切です。
アルバイトの履歴書の場合、学歴は中学校卒業から記載するのが一般的です。中学校までは義務教育なので、ほとんどの人が中学校までは卒業しているはずだからです。中学校卒業、高等学校入学、高等学校卒業、そして大学入学などと、順を追って記載していきましょう。ちなみに予備校については、記載しないのが一般的です。
2. 具体的な学歴の書き方
学歴を書く時には、注意したい点がいくつかあります。それぞれ詳しく見てみましょう。
まず「学歴・職歴」欄の一番上に、「学歴」と中央に寄せて書きます。ここから、詳しい学歴の記載がスタートします。また、学歴を書く時は、和暦と西暦を統一させることが大切です。これが揃っていないと、非常に見にくくなってしまいます。学歴だけではなく、履歴書全体を通して、必ず和暦か西暦かどちらかに統一し、見やすく記載していきましょう。
また、学校名は私立や都立なども省略せずに正式名称で記載します。都立や区立などの場合は、東京都立や世田谷区立などといったように記載します。高校という表記も「高等学校」が正しいので、正式に記入します。さらに学校名に旧字が含まれる場合は、旧字でそのまま記載するのが一般的です。複数の学科がある学校の場合は、何科を専攻していたかも記載しましょう。なお複数の学科がある学校の場合、例え普通科であっても、「普通科」と追記していきましょう。
転校した場合
転校した場合は、「○○学校 入校」の次の欄に「××学校 転入学」と記載していきます。特に、理由などを記載する必要はありません。
休学した場合
休学した場合は、「○○高等学校 休学」と記載して、その下の欄に休学理由を書きます。ただ単に休学という記載だけでは、採用担当者にマイナスのイメージを与えてしまうこともあるので注意しましょう。
留年した場合
留年をした場合は、その旨を記載する必要はありません。留年すれば、必然的に卒業年度が通常よりも多くなります。つまり入学年度と卒業年度が分かれば、留年していることがすぐに分かってしまうということなのです。これは、浪人についても同様です。
退学した場合
退学した場合は、「○○高等学校 中途退学」と記載します。そして次の欄には、退学した理由を記載しましょう。
卒業見込みの場合
学校卒業後にアルバイトをスタートする場合には、卒業年度の欄に「○○高等学校 卒業見込み」と記載します。まだ卒業前ですが、これによって卒業する予定であることが分かります。卒業後でなく在学中にアルバイトをスタートさせる場合には、「○○高等学校 在学中」と記載しましょう
3. 正社員とアルバイトでは学歴の記載方法に違いはある?
履歴書は、アルバイトだけでなく正社員として働く時にも必要となります。しかし記載する内容は、アルバイトでも正社員も大きな差はありません。ただし正社員としての就活で、以前に転職歴が多くある場合に限っては、学歴の書き方に少し違いがあります。学歴と職歴を書く欄は同じなので、学歴を書きすぎると職歴が記載しきれなくなってしまことがあるのです。
こうした場合には、学歴を中学校卒業からではなく、高等学校卒業からの記載としましょう。正社員の場合は職歴も大切な判断材料となるので、高等学校卒業からで問題ないとされているのです。
まとめ
- 学歴は、中学校卒業からが一般的
- 和暦や西暦は統一する
- 必要な情報は、正しく記載する
- 正社員でもアルバイトでも、基本的には同じ
履歴書は、その職場で働くための第一歩となる書類です。もちろん面接でも人柄は見られますが、履歴書から分かるその人となりも採用を決める上で大切です。そのため書き終わったらもう一度全てチェックして、誤字などがないかを確認していきましょう。誤字があると、せっかく丁寧に正確に書いていてもマイナスとなってしまいます。
また学歴は、今までその人がどんな教育を受けてきたのかを知るための大切な情報です。学校でどんなことを学んできたのかは、その人に少なからず影響を与えているものです。だからこそ正しく学歴を書いて、魅力的な履歴書を作成していきましょう。