履歴書にも堂々と書ける!趣味を高める演出テクニック
履歴書にある趣味欄。ここで何を書こうか、自分の趣味を素直に書いてもいいのか……など、戸惑う方も多いのではないでしょうか。
企業の採用担当者は、履歴書の趣味欄を通じて、応募者の趣味から連想できる人柄や、その趣味への取り組み方を見て、仕事への姿勢などを評価します。
ただ「趣味:読書」などと書くのではなく、企業に自分のことを知ってもらえるように工夫して書く必要があります。
ここでは、趣味として多く挙げられる5つを例に、面接など就職・転職活動時のアピールポイントについてお伝えします。
【目次】
語学系の趣味は情報収集力がアップし転職にも役立つ
英語や中国語などの外国語は、ビジネスの現場で活用できる機会が多いことから、仕事に活かす目的で勉強している方も多いでしょう。
定番の趣味であり、かつ、外資系の企業に勤めていなくても、意外と仕事における実用性も高いです。
情報収集スキルの高さをアピールできる
現代のビジネスでは、良質な情報を素早くキャッチすることの重要性が増しています。
それも、多くの人が既に知っている情報ではなく、まだ一般に知られていない情報にリーチすることに価値があります。
海外のニュースサイトや論文、書籍などを読みこなせる語学力があれば、日本の媒体では知り得なかった情報を獲得できます。
そこで得た知識・情報をもとにアイデアを生み出し実務に活かせば、イノベーションを起こしたり競合企業に対してアドバンテージを取ったりすることができます。
自身のキャリアを高めるのに、有効でしょう。
定番中の定番!スポーツはアクティブな印象
スポーツは定番の趣味なので、どんな年代の方からもウケが良いです。
アクティブ性やエネルギッシュさ、爽やかさという印象
スポーツが趣味と聞いて、マイナスの印象を持つ方はあまりいないでしょう。
むしろ、以下のようにポジティブな印象をもたれるケースが多いはずです。
・活動的で、何事にも積極的に取り組みそう
・爽やかで感じのいいイメージ
・バイタリティーがあり仕事をバリバリこなしてくれそう
定番趣味だからこそ、具体的に書いて説得力をアップ
スポーツは定番の趣味なので、差別化を図るためには、「野球」「サッカー」といったスポーツ名を書くだけではなく、以下のような要素を盛り込んで具体的に伝える必要があります。
・なぜそのスポーツを始めようと思ったのか?(動機)
・そのスポーツを今も継続している理由は?(モチベーション)
単に趣味を聞かれた際に「サッカー」と答えるのではなく、「毎週末、サッカーサークルの早朝練習に参加して汗を流しています。普段動かさないカラダを存分に動かしてリフレッシュできるので、仕事へのモチベーションも回復できます」などと具体的に答えるといいでしょう。
プログラミング・デザインなどのPC関連
本業がシステムエンジニアやデザイナーならば当然のことなので、趣味欄にプログラミング等と書くと逆に当たり前のことすぎてマイナス評価になってしまいますが、それが本業でない場合、プログラミングやデザインが趣味というのは、アドバンテッジになりえます。
たとえば自社のホームページを作成したり、ウェブ上で集客したりと、ウェブに関わる仕事は多く、IT業界以外でもそのようなスキルを必要としている企業は多いです。
数ある趣味の中でも実用的で、転職で特に有利に働く趣味だと言えます。
専門性の高さは転職で有利になる
一般的に、プログラミングやデザインは専門性の高いスキルだとされており、習得にある程度の時間がかかります。
特にプログラミングは、市場の需要に比べて供給(高いスキルを持ったプログラマー)が足りていない状況で、今後もその流れはさらに拡大していくことが予想されます。
だからこそ、市場における価値が非常に高く、企業は専門スキルを持った優秀な人材を欲しているのです。
趣味としてスタートして、いずれは本格的なスキルを身に付けて転職を目指しみてはいかがでしょうか?
ブログで文章力や情報発信力、Web力を身に付ける
ブログはパソコン一台とネット環境さえあれば、だれでも気軽に始められます。
文章力は多くの仕事に共通の重要スキル
ブログを通して得られるスキルの一つが文章力です。
・どうすれば見やすく、読みやすい文章が書けるだろうか?
・このアイデアを読者に理解してもらうには、どう伝えるのがベストだろうか?
・もっとわかりやすく、無駄のないスッキリした文章にできないだろうか?
上記のようなことを考えながら記事を書く癖をつけると、「文章を通して相手に伝える力」が大きく向上します。
メールやチャットツール、提案書、議事録など、仕事では何かしら「文章を書く」という業務が発生するので、文章でわかりやすく相手に伝える技術は重宝します。
履歴書で「ブログを○年継続しており、簡潔で明確な文章を書くことが得意です」といった内容をアピールすれば、プラスに評価されるかもしれません。
Web周辺の知識も習得できる
ブログを作成、運営していくなかで、SEO、Webマーケティング、WebライティングといったのWebの知識・スキルがある程度身に付くのもメリットです。
Web系の業種・職種に転職を希望している場合は、ブログの運営経験を評価される可能性もあります。
読書は実益が高く転職にも有利に働く可能性アリ
読書は新しい考えや発想のヒントを与えてくれて、知的好奇心を刺激してくれる趣味です。
仕事に役立つアイデアを発見できたり、課題・問題解決の糸口を見つけてくれたりと、実益も十分。
新しい知識を吸収する貪欲さ、常に成長しようとするプロ意識を示すことにもつながるでしょう。
ただし、ライター・記者・編集者志望の場合、読書が趣味と書くと、プログラマー志望で趣味欄にプログラミングと書くのと同じように、マイナス評価になる可能性がありますので、避ける方が無難です。
読書もアピールの仕方によっては好感触に
読書は、勉強の一部、読書をして当たり前という意識を持っている人も少なくないため、履歴書の趣味欄に書く際は、「読書が趣味」と書くだけでは、マイナスにもなりかねません。
ゆえに、どういった目的で本を読んでいるのか……読書から何を得ようとしているのかなど、具体性を持たせることでアピールする必要があります。
どんな目的でどんなジャンルの本を読むのか、具体的に伝える
「ビジネス書を毎週2冊読むことを習慣にしています。仕事に活かせるアイデアを見つけて、それを実際に業務で活用しています」
などと、数字やジャンルを示して伝えるといいでしょう。
まとめ
履歴書の趣味欄から、企業が知りたいのは、応募者の物事に対する取り組み方です。
企業の意図を理解し、趣味を通じて自分をアピールできるよう、工夫して趣味欄を書くようにしましょう。