バイトの履歴書の『本人希望欄』に書く内容とは?正しい書き方と例文
履歴書の『本人希望欄』は勤務先に働き方の希望を伝える大切なツールです。
あらかじめシフトの希望などを伝えることで、働きやすい条件で勤務できる可能性が高くなります。
反面、伝え方によっては自分の都合優先のわがままな人、という印象を与えることもあります。
印象を損なわずに勤務条件の希望を上手に伝えるには、本人希望欄をどのように書けばよいのでしょうか。
ここでは、本人希望欄の正しい書き方と控えたほうがいい表現、書かないほうがいい希望内容について、例文を交えながらわかりやすく説明します。
【目次】
本人希望欄に書く内容
本人希望欄には、職場に最低限お願いしたい勤務条件を記載します。
募集要項に沿った内容で、簡潔に書きましょう。
次に挙げるものが主な記載内容です。
通勤方法などは希望がなければ書く必要はありません。
・希望のシフト
・希望職種(複数の職種を募集している場合)
・希望の勤務地(複数の勤務地を募集している場合)
・希望の通勤方法(車、バイクなど)
本人希望欄の正しい書き方
同じ内容でも、書き方によっては採用担当者に好意的に伝わったり、マイナスに伝わったりします。
読みづらい文章や、自分の都合ばかり書いているという印象の記載をすると、マイナスイメージが強くなります。
印象を損ねない正しい書き方のポイントを押さえましょう。
次のような形で書くと、相手に希望が伝わりやすいです。
●希望ではなく、自分が対応可能な内容を記載する…例)「月・水・金・土 勤務可能」
●求人広告に記載されている内容から選択する…例)「週3~4日 16時~20時のシフト希望」
●募集内容よりさらに融通をきかせることができる内容を記載する…例)「土曜日は10時からのシフトも可能」
以下に項目別の正しい書き方の例(〇)、控えた方がよい書き方の例(×)をご紹介します。
希望のシフトの書き方
勤務可能な曜日や時間帯は簡潔に書きます。
あまり否定的な表現をせず、細かく書き過ぎないことがポイントです。
細かく書くと、「融通が利かない」「わがまま」といった印象を与えてしまう恐れがあります。
(〇)勤務可能な条件を簡潔に伝えている例
「週3~4日 月・火・金・土勤務希望」
「日・祝以外は勤務可」
「16時~20時希望 ※火曜・木曜は~22時、金曜、日曜・祝日は10時~勤務可能」
(×)否定的な表現を使っている例
「週3~4日 水・木・日は勤務不可」
「日・祝日は出勤不可」
(×)希望が細か過ぎる例
「月曜日…16時~20時希望
火曜日…16時~22時希望
水曜日…16時~20時希望
木曜日…16時~22時希望
金曜日…10時~22時希望
土曜日…16時~20時希望
日曜日…10時~20時希望
※祝日…10時~20時希望」
希望欄は箇条書きが基本で、長文はできるだけ避けます。
祝日は勤務不可の場合は「祝日は除く」などと一言添えましょう。
毎月決まった用事があるなど、記載した希望以外にシフトに入れない日があれば、面接の時に直接伝えてもいいでしょう。
シフトの希望は「○○不可」ではなく、勤務できない日を除いた「○○可能」など、できることをアピールする記載の方がポジティブな印象になります。
また、否定表現でも理由を添えると受け入れてもらいやすくなります。
(〇)理由を簡潔に述べている例
「月・木は大学の授業があるため勤務不可」
希望の職種の書き方
複数の職種を募集しているバイトの場合、本人希望欄に希望の職種を書きましょう。
居酒屋やスーパーなどは複数の職種を同時に募集することがよくあります。
希望の職種を伝えた方が、採用する側もスムーズに選考できます。
(〇)一目で希望の職種がわかる例
「希望職種:食品レジ」
「職種:ホールスタッフ希望」
(×)自分の都合を出しすぎている例
「希望職種:清掃スタッフ トイレ以外を希望」
(×)募集していない職種を希望している例
「希望職種:空きがあれば、受付」
希望の勤務地の書き方
複数の店舗を一斉募集している場合、勤務地に希望があれば書きます。
理由を一緒に書き添えておくと、考慮してもらえる可能性が高くなります。
(〇)希望と理由を記載している例
「渋谷店希望(学校に近く、通勤しやすいため)」
(×)理由もなく、わがままだと誤解されてしまう例
「渋谷店以外は勤務不可」
希望の通勤方法の書き方
勤務するうえで通勤方法も大事な項目です。
深夜の勤務や、家が駅から遠いなどの理由で、バイクや自転車で通勤したい場合もあるでしょう。
その場合、募集要項に通勤に関する禁止事項がなければ確認を兼ねて希望を書いても問題ありません。
駐輪場などがあれば、認められる可能性はあります。
(〇)「可能であればバイク通勤希望」
本人希望欄に書かないほうがいい内容
お金に関する希望
お金に関する希望は、相手に不快感を与える可能性が高いので、基本的に控えた方がいいかもしれません。
給与に金額幅のある募集であっても、その金額を設定するルールはすでに決まっているものです。
スキルに自信がある場合でも、会社側のルールを確認しないで一方的に希望額を伝えるのは得策ではありません。
(×)時給の希望を記載した例
「時給1,200円以上希望」
(×)交通費を要求する例
「勤務地が遠いので交通費全額支給希望」
以上のように、お金についての希望は書かない方がいいでしょう。
また、休憩時間の希望なども図々しい印象を与える可能性があるので避けましょう。
特に希望がない場合の書き方
特に希望することがなくても、本人希望欄を空欄にするのはやめましょう。
履歴書に空欄が目立つと、やる気がない印象を持たれる可能性があります。
希望がない場合でもスマートな表現は可能です。
(〇)スマートで失礼のない表現例
「貴社の規定に従います」
(〇)特に希望はないが、代りにできることをアピールする例
「金・土は閉店まで勤務可能です」
(×)投げやりな印象を与える例
「特になし」
(×)空欄
まとめ
本人希望欄は相手に不快感を与えない内容で、正確に希望を伝える書き方をしましょう。
ダラダラとした文章にせず、簡潔にわかりやすく記載すると、相手に伝わりやすく、印象も良くなります。