転職の職務経歴書は「セールス」の意識で書く!相手を納得させる書き方の原則
転職の書類選考において、職務経歴書は履歴書と並ぶ重要な資料。
これまでの職歴や経験・実績、スキルを採用担当者にアピールして、あなたの価値を理解してもらうための書類です。
「これまでの経験や実績を書く書類だとは理解できるけど、書き方がこれで本当に正しいのか自信がない・・・」
「出来栄えがなんとなく微妙・・・自分で読み返しても全然魅力的じゃない」
「何枚書くのがいいの?」
職務経歴書を実際に書き始めると、このような疑問や不安がわいてくるかもしれませんね。
その疑問や不安を解消するきっかけとなるのが、以下のポイントです。
「職務経歴書はセールス文書である」
職務経歴書は自分を売り込むためのセールス文書。
企業が欲しているスキルや強みを自分が持っていることを、過去の実績や経歴で証明することが職務経歴書でやるべき仕事なのです。
この認識を持っている人とそうでない人とでは、職務経歴書の出来栄えに雲泥の差が生まれます。
以下では、セールス文書として職務経歴書を書く際のポイントや注意点をお伝えします。
採用担当者が求めていることは「証明」である!
少し想像してみてください。
採用担当者は、どんな心理であなたの職務経歴書を読むのでしょうか?
採用活動をしているわけですから、「いい人材がいたらぜひ採用したい」という意思は十分あります。
そして「こんなスキルを持った人がほしい」というイメージも、ある程度は固まっているはずです。
しかし、「この人は本当に、こちらが求めるスキルや強みを持っているのかな・・・どうなんだろう?」という疑念を抱えているのではないでしょうか?
例に置きかえて説明すると、「最新型のスマートフォンが欲しいという欲求はあるけれど、スペックの詳細やほかの購入者のレビューなどを見てからでないと購入を決断できない」といった感じです。
つまり、行動を決断するための正当な理由や根拠を欲しがっている状態です。
そのように考えれば、職務経歴書でやるべきことは非常にシンプルだとわかります。
「この人、採用しても大丈夫かな……」という疑念や迷いを抱えている採用担当者に対して、「過去の経験・実績」を示して自分が採用に値する人材であると証明すること・・・それが職務経歴書でやるべきことです。
あなたが過去の経験・実績を提示して自身の価値を証明すれば、採用担当者は採用を決断するための正当な理由・根拠を手に入れたことになり、「よし、この人なら大丈夫だろう」と判断してくれる確率が高まります。
実績や経験を細分化して「量」をアピール
実績や経験を提示するときに意識すべきことは、とにかく「量」を押し出すことです。
様々な栄養成分がぎっしり詰まったサプリメントと、たった一つの成分しか入っていないサプリメントがあったとして、同じ値段なら前者を選ぶ人が大多数ではないでしょうか?
そのたった一つの成分が本当に優れたものだったとしても、多くの人は量の多さに惹かれてしまうのです。
たとえば、「ITエンジニアとして実務経験6年」とただ書くのではなく、以下のような項目を細分化してすべて書き出すべきです。
・実務とは具体的にどのような仕事を指すのか?
・その実務で求められていたレベル
・どのようなポジションで仕事をしていたのか?
・6年間で関わった案件やプロジェクトをリストアップ
・6年間の実績を小さなことでもいいのですべてリストアップ
職種のなかには多くの業務内容が存在するでしょうし、業務内容のなかには多くの細かなタスクがあるでしょう。
そうやって、これまでの業務内容や行動、経験をすべて洗い出してみれば、意外にも書ける項目がたくさんあることに気づくのではないでしょうか?
職務経歴書に必要な枚数
職務経歴書には過去の経験や実績を可能な限り書き出す必要があります。
そのため、使用する枚数は必然的に多くなる傾向にあります(2?3枚、多ければ5枚近くの枚数になることもあるでしょう)。
「採用担当者は忙しいから2枚も3枚も読まない」 という言説が常識のように広まっていますが、正確な根拠やデータがないので、あまり真に受けないほうがいいかもしれません。
もし仮に、「採用担当者は忙しい」という言葉を信じて1枚に無理にまとめていたら、伝えるべき経験や実績が十分に伝わらず、選考に落とされる可能性もあります。
「何枚書くのが正しいのか」と悩んでいる場合、経験や実績を伝えるのに必要なだけの枚数を書くのがベストです。
もちろん、いたずらに枚数を増やせばよい、というものではありません。
文書作成の基本は、あくまでも「簡潔明瞭」。
短く簡潔に書いて実績や経験が十分に伝わるのなら、文章は短いに越したことはありません。
記載すべき項目を抜き出したら、それをいかに簡潔にわかりやすく記載するかを工夫しましょう。
採用担当者は、そういった「文書作成能力」も職務経歴書でチェックしています。
書く枚数を決めてそれに合わせるのではなく、採用担当者が納得するだけの経験・実績を簡潔・明瞭に伝えることを重視しましょう。
まとめ
職務経歴書を書くときは「これは自分のスキルや強みを証明するためのセールス文書である」ということを強く意識することが重要です。
採用担当者が、どんなスキルを持っているのかがわかるように、具体的に書くことがポイントです。
出来る限り「量」が出せるよう、自分のこれまでのキャリアを棚卸しして、簡素明瞭にまとめて書くことを意識しましょう。
そうすれば、採用担当者に自分のキャリアが伝わる職務経歴書が書けるようになるはずです。
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